電気製品に付いている配線と言えば電源コードがあります。
これが付いていなければコードレス製品以外は電気を供給出来ないので電気製品には必須のものです。ところで電気製品によっては電源供給以外にも配線が必要になる時があります。
パソコンに使う通信用のLANケーブル等がそうですし、固定電話でも電話線を使っています。また屋根にソーラーパネルを置いている家庭であれば、そこからパワーコンディショナー等の機器まで発電した電気を送るためのケーブルが必要です。ところで、そういった電気製品は室内で使われることがほとんどですし、一般的な家庭では屋外で使うことはないでしょう。ですが、先ほどの通信用のものは屋外を伝って別の階へ繋ぐこともあると思います。例えば2階建の家で1階にインターネット用のモデムがあって、2階でもパソコンを使いたいとなると無線LANを使うこともありますが、事情によって有線にすることもあるはずです。またソーラーパネルからの送電では全て屋外に出すことになります。
さて屋外を経由してLANケーブル等を這わせる時に気をつけなければならないことがあります。それは劣化です。中の銅線等を保護するために樹脂製の素材で被覆していますが、紫外線によって樹脂製のものは劣化していきます。また塩害を受ける地域でも同様です。塩害を受ける地域は海のそばと考えがちですが内陸でもあります。それは塩化カルシウムによるものです。塩化カルシウムは融雪剤に含まれています。冬で雪が積もれば大量に道路に散布されます。それが融けると自動車が通るたびに水しぶきをあげるため、風で周辺一帯に飛んでいくこともあります。ですので、屋外でケーブルを使う場合は、紫外線に強く塩化カルシウム等が引き起こす塩害にも強いタイプを使う必要があるのです。