建物の建設工事における電気設備工事で広く用いられている結束バンドは、家庭においてもDIY作業や家電製品の背面ケーブルの整線などで使用されています。
電気工事の技術基準や関連諸法令で電気設備工事において、電線でなくケーブルのみが、結束バンドを配線ダクト内やケーブルラック上や露出配線時に、結束や固定をすることを認められています。ただし、電線を配電盤内で結束や固定をすることは可能です。ケーブルの布設や配線器具への接続作業は、使用する電圧に応じた電気工事士の資格所有者だけが許可されています。家庭でのDIYや家電背面のケーブルの整線は、電気工事とは見なされていませんので、電気工事士の資格がなくても行うことができます。
二つの企業の製品の結束バンドが登録商標されていて、世界で初めて商品化された製品と、サイズや材質の豊富なラインナップを持っていて広いシェアを持っている製品とがあります。最初に登録商標を受けた企業の商品シリーズは、優れた耐候性を持っていて紫外線にも強く、耐有機溶剤性や耐磨耗性や耐油性に優れているため電設資材としてはもちろんのこと、幅広く用いられています。
後発で登録商標を受けた企業の製品は耐候性のある製品だけでなく、屋内のみ使用限定とした多くの色のバリエーションを持っていて安価である商品をはじめとして、ラインナップが豊富であることが特徴です。ソーラー発電設備のケーブルや器具などの固定のための電材として発売されている商品は、採用実績が非常に多いです。二社の結束バンドは発売された時期は異なりますが、共に用途に最適化されたものであることから、多くの国や地域で利用されています。