「結束バンド」は通常の生活において屋内・屋外に限らず使用されている方が多いかと思います。
ですが、屋内用のものを屋外、特に寒冷地などで使用すると破談してしまう恐れがあります。日常生活では梱包やケーブル留め、屋内や室内などでちょっとした収納を手作りする際にも気軽に使えるものですが、屋外用と屋内用ではその仕様が大きく違っています。通常よく目にする白い製品の材質は「ナイロン66」とよばれ、生活の中で普通に使用しているだけでも、太陽光の中に含まれる紫外線によって劣化がすすみます。
従って、寒冷地などの屋外で使用する場合は、紫外線による劣化に強く、また耐候性の高い原材料で造られた結束バンドを使用することが必要です。その中で最も一般的な製品は、ナイロン66にカーボンブラックを加えることで耐紫外線性を高めた「耐候性ナイロン66」製の結束バンドです。さらに耐候性を高めた製品であれば、屋外電気工事や屋外インフラ工事などで使用される製品がおすすめです。
例えば「耐候性ナイロン12」製の結束バンドでしたら、屋外暴露テストでも耐用年数28年が実証されています。加えて耐薬品性能もあるため、塩害や融雪剤等からの耐久性にも優れています。一般的な「ナイロン66」製結束バンドと比較した場合、屋外耐久性は10倍以上にものぼります。この優れた屋外耐候性・耐薬品性能によって、沿岸地域や寒冷地域での屋外配線工事全般で起きやすい塩害等によるバンドの破断による事故を防ぐことができます。また長期使用も可能なため、取り換え作業が不要になるというメリットもあります。